築38年 アパート個室のデザイン・リノベーション
建築概要
既存間仕切りを取り払い、広い一室空間としたLDK.天井は角波トタン張り、床はヴィンテージ加工フロアタイル.既存のアパート用キッチンには杉板を張り、カウンターとガス管の棚を製作.
秋田県秋田市
鉄骨造 4階建
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改修面積 54.61㎡ (16.49坪)
秋田市内の築38 年、鉄骨造4階建て24 戸のアパートのリノベーション・プロジェクトです。
老朽化したアパートにそれぞれのデザインで新たな価値を付加し、新しい感覚を持つ借り手の需要を掘り起こそうとする試みです。ただしベースは築年数相応の物件であり、工事費用は家賃として回収する事になるため、かなりのローコスト化が要求されます。いかにコストを抑えて効果的に空間をデザインしていくのか、戸建の住宅設計にも通ずるテーマでもありました。
実施内容としては、旧来の3DK を、既存和室一室とDK の間仕切りを取り払い一体化し2LDKの間取りに改修しました。テーマは女性目線で考える“男前な部屋” 。ハードな工業系のアイテムを多数取り入れ、スタジオの様な雰囲気に仕上げました。クールな印象ですが、女性ならでわのこだわりも随所に散りばめられています。
既存の建物の古さをデザインに取り込み、建てた当時の懐かしみを感じながらも、これまでと異なった新鮮さを感じられる空間の創出を目指しました。
既存の状況とリノベーション過程.老朽化した昭和のアパートに新しいデザインをちりばめていく.
古びたアパートの日常から切り離されたような内部空間.窓の外には川が流れ、街中でありながら水辺の景観を楽しめる.
水道管を使ったクラフトワークによるシェルフ.右手はエキスパンデットメタルを衝立にした冷蔵庫置場など、スチールのハードな素材使い.
コンクリート柄壁.壁紙は、オランダ製≪ピートブーン≫CONCRETEWALLPAPER-03.天井はデッキプレートに見立てたスチール製折板.
和室.既存畳表替えと、塗装のみのシンプルな改修とした.
洗面室.既存の手洗い器に合わせ、造作鏡と照明器具を新設.
各部ディテール.随所にスタッフによるクラフトワークが施される.
プレゼンテーション・イメージ -1
プレゼンテーション・イメージ -2