森を眺めて暮らす土間のある平屋
空気感染リスクの低減
中庭とか大き目のデッキのある住宅
建築概要
道路側ファサード.バス通りから少し入った道路に面する.住宅地からも程近いが、周辺は多くの樹木が生い茂る.グレーに見えるコーナーはコンクリート打ち放し.
岩手県滝沢市
木造 平屋建
夫婦+子供1人(将来は2人を想定)
114.48㎡ (34.56坪)
岩手県滝沢市、緑豊かな敷地に建つ平屋の住宅です。敷地は主要な道路から少し入り込んだだけの場所ですが、そこには多くの緑があり住宅の西側には鬱蒼とした雑木林が広がります。そのような敷地にご夫婦+子供の3人が暮らす住宅を設計しました。
敷地は南北に長く、前述の通り西側には窪地状に雑木林が広がります。南側には非住宅系の建物があり、日照は得られるものの景観としてはみるべきものもありません。そこで将来的にも大きく変わらないであろう西側に住宅を開き、コートを設けた凹型の平面形状としました。
プラン的にはコートを挟んで北側はLDKを中心としたパブリックゾーン、南側は個室のプライベートゾーンとし、それぞれのゾーンを収納スペースや渡り廊下で繋ぎます。リビング西側には薪ストーブが設置される玄関と連続する通り土間があります。この土間空間はリビングと森を繋ぐ重要な中間的領域となります。
外観は黒を基調に、北西の角をコンクリート打ち放し、コート内部を木板張りとして周辺環境から浮き上がらないように、かつ調和を図っています。
北西から見る.西側には窪地状の雑木林が広がる.外観は黒を基調とし、周囲から浮き上がらないような配色としている.今後外構工事はセルフビルドで施工予定.
LDK ~通り土間~雑木林を見通す.視界は雑木林に向けて広がりコートを通して南からの陽が差し込む.
リビングから通り土間方向を見る.土間には薪ストーブが設置され、住宅全体を暖める.床材はオーク無垢フローリング、壁はセルフビルドの珪藻土塗壁.
通り土間からリビング・ダイニングを見る.天井は屋根勾配なりで柱や梁が露出する.左手奥は水回りへの出入口.
ステンレス製のキッチン.奥にパントリーがあり勝手口にもアクセス可能.キッチン背面にはスリット状の窓を設け、ここからも緑が望める.
通り土間から玄関方向を見返す.コンクリートコテ仕上げ.多用途に使用可能.
森へと開くコート.コート内の外壁はナチュラルな米スギの板張りとしている.
薪ストーブはオーストラリア・ピキャン社製のオーブン付.
土間からリビング・ダイニング方向を見る.コートを通してプライベートゾーンへ視線が抜ける.
寝室.右手奥はウォークインクローゼット.左手はリビングへの通路.東側にも緑が望める.
将来の子供室.間仕切る事で2室になる.
北西から見る.コーナーはコンクリート打ち放し.
南西から見る.板張りのコートを挟んで2棟に見える.分節することでヴォリュームを抑え、スケール感を調整する.
昨年は大変お世話になりました。 お陰様で家族共々、快適に楽しく生活しております。
リビング・ダイニングも大空間のわりに、十分暖かさを維持しており、 薪ストーブのみでも問題ないです。 そのお陰で、灯油の配達も3ヶ月に1回くらいの頻度(100ℓ超えたら補充) で済んでおり、ランニングコストも抑えられております。
土間も大活躍で、日曜大工がはかどっております。笑 本当にありがとうございました。