伝統的形態/現代的空間
建築概要
ファサード.
内部空間.
秋田県秋田市
木造 平屋建
180.50㎡(54.49坪)
計画案は、切妻屋根の最もシンプルな形態であり、骨太な木造の架構をガラスの皮膜が包む。形態としては極めて伝統的でありながら、直交する木造のグリッドと、透明なガラスは、対照的に現代的な雰囲気をも合わせ持つ。木造の架構は出来る限り表しとし、木構造の持つ力強さや美しさを表現したい。ガラス内側には、簡単な方式ではあるが内部への視線や光を調整する木製の有孔パネルを設ける。ガラスの箱に貫入する事務部門は板張りに木材保護塗装とし、鋼棒のブレース、小屋組のタイバーと共に、本建築のイメージカラーを作り出す。 案内所・連絡所・展示場としての機能は勿論であるが、外部に対しても積極的に情報を提供し得る公団のショールームとしても機能させたい。展示空間は、相談員に気兼ねなく誰にでも自由に立ち入りしてもらい、休憩・CATV・パネル展示、いずれのコーナーも自由に見学してもらう。買い物の行き帰り、バスを待つ人、誰にでも気軽に立ち寄って頂きたい。その為にも、内部を見通せる構造とすることは、有効な方法の一つであると思う。 (コンペ設計主旨より)