川を望む狭小敷地の都市型住宅
建築概要
川越しの家並みを見る.
秋田県秋田市
木造 2階建
夫婦+子供1人
95.07㎡(28.70坪)
敷地は間口6.1m、奥行11.45mの東西に細長い、20坪たらずの狭小敷地です。 西側は斜め向かいに神社のある古くからの通り、東側は旭川であり、川向こうには秋田市中心市街地が広がります。 周辺は川反都市景観地区に指定されており、住宅から川への眺望を確保するとともに、川からの景観に対しても「住宅の裏側」になってしまわないよう、色彩・仕上の切替・照明効果等、デザイン上の配慮をしています。 住宅は木造軸組工法の2階建てであり、1階は一部RC造のガレージ・エントランス・水回り・書庫等、2階は川を望む1.5層分の高さを持つロフト付のLDK・寝室となっています。 屋上は歩行可能とし、ロケーションを活かしたアウトドア・リビングとして活用します。 狭小敷地であるが故、限られた空間を有効に活かすため、主な生活空間となるLDK+寝室は間仕切り可能なおおらかな一室空間とし、どこにいても家族の気配が感じられ、十分に採光と通風を確保しています。 また、東側は1.5層分の高さを活かし、川への眺望を得ながら、強度や子供の安全性にも十分配慮しています。 1階から屋上まで貫く螺旋階段は、上下の主動線であるとともに、住宅中央部へ明るさをもたらす、光の筒としても機能します。
通りに面する西面ファサード..
川に面する東面ファサード.
ロフトから見る. 1.5層吹抜けのリビング・ダイニング.
リビングを通して街を見る. 川に面して開放的な開口部.
2階リビングからキッチン方向を見返す.
ワンルーム空間のリビング・ダイニング・キッチン.上部はロフト.
屋上から川と中心市街地方向を見る.
「光の筒」としての螺旋階段. 屋上から光が降りる.
キッチン.右手に食品庫.
1階の書庫.
旭川.
数年前から家を建てるため、土地探しと住宅見学をしてきましたが、どこに住みたいのか、どんなライフスタイルにしたいのかよく分からず、いろいろと試行錯誤してきました。 そして、この場所ならば私たちに合った家が建つかもしれない、と感じて求めた土地ですが、あのように狭く、建築のプロの考えはどうか、予算は少ないのではないかと少し心配で、加藤さんに相談しました。 加藤さんのお話の中で、気持ちのよい家が建つ可能性を感じること・予算も何とかなるだろうとのことをお聞きして少し安心し、建築設計を加藤さんにお願いできれば理想の家が建つかもしれないと感じました。 設計・工事監理、ありがとうございました。 みな様のおかげでとても良い家で暮らすことが出来ます。 この建築に関わってくださったすべての方に、心から感謝しています。 ところで、先日の大雨の時は驚きました。まるで船に乗っている様な感覚を味わいましたが、いつでも自然と一体になった暮しを楽しんでいます。 秋田の住宅コンクール、優秀賞おめでとうございます。自分のことのようにうれしいです。 でもちょっとだけ悔しいですね。こんなにすばらしい家なのに最高賞を頂けないなんて・・・ 私たちは最高の住宅だと思っています。 ますますのご活躍を応援しています。今後ともどうぞよろしくお願い致します。